(画像引用:ロナウドInstagramより)
日本時間9月30日、セリエA第7節「ユヴェントス対ナポリ」。
セリエA7連覇中の絶対王者ユヴェントスとその対抗馬であるナポリとの一騎打ちということもあり、非常に注目度が高く今期のセリエAの行方を占う一戦となりました。
ユヴェントスのホームということもありユヴェントスが優勢に試合を進めていくと思いきや、前半はナポリの前線からのプレスが利いていてナポリペースで試合が進んでいきます。
そして試合が動いたのは前半9分。
右サイドにいたボヌッチが中央へパスするも、そのパスがずれてナポリ選手に渡ってしまいます。
そのまま一気に中央のバイタルエリアを突かれ、右にいたカジェホンへ展開しそのままカジェホンが左サイドにいたメルテンスへラストパス。
そのパスをメルテンスが無人のゴールへきっちりと流し込み、まさかのアウェーのナポリが先制することになります。
先制点を奪われ動揺するユヴェントス選手ですが、そんな中でやはりクリスティアーノ・ロナウドがやってくれました。
前半20分、エムレ・ジャンがマンジュキッチにくさびを入れて、ディバラを経由し再びエムレ・ジャンへ。
そのままジャンが持ち上がり、左サイドに開いていたロナウドへロングパスで展開します。
パスを受けたロナウドがそのまま左サイドの位置から中央へカットインする素振りを見せ、その後絶妙な切り返しで左サイドを縦に突破。
そこからマンジュキッチへ左足の絶妙なクロスをあげて、マンジュキッチがきっちりとヘディングシュートを決めユヴェントスが同点としました。
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その後は後半にロナウドが打ったシュートのこぼれ球を、マンジュキッチが決めて逆転。
更にコーナーキックでロナウドが前でヘディングですらしたボールをボヌッチが押し込み3点目。
終わってみれば3-1でユヴェントスが快勝するというセリエAの王者ぶりを見せつける試合となりました。
ロナウドの3点に絡む活躍でユヴェントスは開幕7連勝。
早くも2位と勝ち点差6となり、完全に独走状態となっています。
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クリスティアーノ・ロナウドのプレースタイルの変化
この試合を観てびっくりしたのが、ユヴェントスの1点目のシーンです。
これまでレアルマドリード時代のロナウドなら、左サイドでボールを受けた後強引に中央へカットインし無理やりシュートを打っていたはず。
しかしロナウドは、このプレーで中央に走り込んだマンジュキッチとジャンへクロスを上げるという選択肢を選びました。
この瞬間はまさにとにかくドリブルとシュートしかしない流川楓が山王戦で初めて味方へパスしたプレーを彷彿とさせます(漫画スラムダンクの名シーンなんですが、分からない人すみません笑)。
あの得点を取ることに誰よりも執着しているロナウドが、シュートではなくパスを選択した・・・
もちろんロナウドがCL歴代アシスト王で、実はアシストもできる選手ということも分かっていますが、滅多にこんなプレーを見せないので驚きました。
これはロナウドがユヴェントスのサッカーに合わせていることを確信した瞬間です。
レアル時代はロナウドの圧倒的な得点力を活かし、全員がロナウドのプレーに合わせてプレーし、そしてロナウドも自由にプレーしてきました。
しかしユヴェントスでは、ユヴェントスで求められる左ウイングとしての役割を理解し、強引にドリブルするだけでなく中央へクロスを上げるといったサイドとしての役割をまっとうしています。
そしてレアルでは基本的に免除されていたディフェンスも、ユヴェントスでは前線からプレスをかける姿が見られるようになりました。
ロナウドはユヴェントスに加入し、自身のプレースタイルをユヴェントス仕様に変化させたのです。
ロナウドが移籍した当初は非常に心配でした。
果たしてロナウドがセリエAでも活躍できるのか?そもそもユヴェントスのサッカーと合うのか?
しかしそんな心配は必要ありませんでしたね。
マンチェスターユナイテッド、レアルマドリードとビッククラブを渡り歩いた世界最高の選手はいとも簡単にセリエA、そしてユヴェントスに適応してみせました。
この活躍を見ると今シーズン本当にユヴェントスがCL制覇してしまうのではないか、そんな期待が高まります。
ユヴェントスのサッカーに適応したロナウドにユヴェントスをCL制覇へ導いてほしい。
これからもユヴェントス、そしてクリスティアーノ・ロナウドの試合を追いかけていきます。
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Grande vittoria di un gruppo fantastico! Avanti cosi, tutti insieme #finoallafine